友人から国立新美術館で行われている「新槐樹社展」に招待されていたのですが、最終日にやっとでかけることができました。
「新槐樹社」については、よく承知しておりませんでしたが、1924年(大正13年)に創設された「槐樹社」を母体として1958年(昭和33年)に設立された団体だそうで、美術活動を通じて会員相互の研鑽や親睦を行っており、毎年、国立新美術館で、絵画(油彩、水彩、版画)、彫刻工芸、陶芸などの展覧会を開催しているのだそうです。
油彩作品は、一応30号以上となっているとのことでしたが、50号、100号という大作揃いで、すべての作品を鑑賞するとなると相当な時間を要するように思いました。
作品の傾向としては、抽象画が大部分を占めていましたが、日頃の忙しさを忘れ、のんびりとした時間を過ごすことができました。
■ 国立新美術館について この美術館は、二・二六事件ゆかりの旧陸軍歩兵第三連隊の駐屯地跡で、戦後は東京大学生産技術研究所などが所在していた場所に、黒川紀章氏の設計によって2002年に着工、2007年に開館されたものだそうです。
旧陸軍の駐屯地跡地だけあって、都心としては広大で、緑が多く、公園なども隣接しており寛げる空間となっています。
なお、この美術館は、収蔵品を一切持っていないことが特徴で、英語名称として「Museum」や「Gallery」を使わず、「Art Center」を用いているのはこのためだそうです。
この日は、北風が強かったにも拘らず、美術館南側のデッキにあるカフェ席は、北風が遮られ、南の日差しを受けて暖かで、お茶を楽しんでいる人々も多く見受けられました。
美術館の前庭に、別館がありますが、この近くに「国立新美術館別館建物について」という説明板が設置されています。
この説明板には、美術館の用地の歴史と、旧陸軍歩兵第三連隊の歴史的建造物の一部を取り込みながら別館が建設されたことが述べられています。
別館と説明版と残されている歩兵第三連隊の建物の一部です。
今日はここまでです。
ご来訪有難うございました。